nitiFilter®のカーボンフットプリント:2回目のオイル交換以降、標準型フィルターに比べて排出量が少なくなる

25 2月 2016
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nitiFilter®のカーボンフットプリント:2回目のオイル交換以降、標準型フィルターに比べて排出量が少なくなる

CO2排出量

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気候変動問題が主要な課題となり、気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)が開催される状況の中、当社では、温室効果ガス排出量の削減において、当社の自動車フィルターソリューションnitiFilter®と他社製品とを比較して、その優れた点を前面に押し出すことを決めました。フランスでは、最終エネルギーの総消費量の3分の1が輸送関連セクターによるものであり(建築業界に次いで2番目)、また、温室効果ガス(GHG)排出のほぼ30%が同セクターによるもので、そのうち95%が道路輸送による排出となっています。よって、輸送関連セクターにおけるGHG排出量の削減は、最も重要な課題となっているのです。nitiFilter®はどんな点において解決策をもたらすのでしょうか?標準型フィルターと比較したカーボンフットプリントは?nitiFilter®は従来のオイルフィルターに比べて排出量が少ないだけでなく、よりエコフレンドリーでもあり、そのカーボンフットプリントによれば、二酸化炭素排出量を大幅に削減できることがわかっています。

 

エンジンオイルの使用は、間接的にGHG排出に関与します。その生産と寿命で、また、その品質を保持するのに必要なフィルターの生産と寿命でそれに関与することになるのです。

オイル交換で出た廃油と使用済みフィルターは、回収されて特定の方法で処理される必要があります。廃油は、再生されるか、燃焼によりエネルギー活用されます。2012年には、フランスで20万トンもの廃油が回収され、そのうち63%が再生され、残りがエネルギー活用されました¹。

emissions CO2 huile usagée

 

寿命が15年の車両については、このエンジンオイルは少なくとも15回(1年に1回)交換され、その度にフィルター(標準型)も交換しなければならないため、エンジンオイルのカーボンフットプリントはそれだけ増大することになります。

nitiFilter®は、パーマネント・オイルフィルターです。また、不純物をろ過するフィルターと不純物を潤滑回路外に貯めておく清浄器からなるセルフクリーニング式となっています。オイルは汚れず、潤滑油としての特性も保てるため、オイル交換を必要とせず、オイルを節約できます。これを具体的に言うと、廃油量が10分の1になるということになります。その結果、1台の車両のライフサイクルで、標準型フィルターと比べ、90%以上廃油を削減することができます²。このように、nitiFilter®は、オイル使用量を減らし、二酸化炭素排出量を削減することができます。

廃油の量を90%削減 = 温室効果ガス排出量を90%節約

 

廃油が100%再生された場合でも、カーボンフットプリントによれば、標準型フィルターの方がnitiFilter®に比べてGHG排出量が多いことがわかっています。

 nitiFilter®と標準型フィルターの排出量の比較(廃油が63%および100%再生された場合)

comparatif emissions CO2 bilan carbone nitifilter filtre standard

 

 

以下のグラフは、標準型フィルターシステムに関する、オイル交換数に応じたGHG排出量の増加を示しています。これは、品質検査とメンテナンスの目的で臨時に少数の車両から採取されたサンプルを元にしたものです。

オイル交換の回数に応じた標準型フィルターの排出量の変化

bilan carbone filtre a huile

nitiFilter®の排出量の変化
bilan carbone nitiFilter®

 

nitiFilter®システムと標準型システムの差は、オイル交換の回数が増え、標準型システムのオイル消費量が増加するにつれて広がっていきます。

nitiFilter®では、最初は排出量がわずかに多い程度ですが(この現象は、主に、製造のための材料に由来する排出量が大きいため起こる)、2回目のオイル交換からは、nitiFilter®の方が排出量が少なくなっています

 

オイル交換を15回行うと、排出量はnitiFilter®の方が800 kgCO2eq少ない結果となります。

 

この差はほぼ、nitiFilter®によるエンジンオイルの消費量の削減と寿命の延長という事実からのみ生じています。排出されなかった分は、使用されなかったオイルと、排出されなかった廃油によるものです。

 

nitiFilter®システムでは、2回目のオイル交換の時点から、標準型フィルターのシステムより排出量が少なくなります。

 

nitiFilter®を使用することで、CO2に換算して以下が節約されます:

– パリ-ロンドン間の飛行機での8回の往復

– パリ-ロサンゼルス間の飛行機での片道³

– 牛肉80kg

– コンピュータ4台分の生産

 

nitiFilter®による環境への影響について納得していただけましたか?この記事を遠慮なく皆さんと共有してください!

 

 

¹ 潤滑油 – Collection Repères – 2012 – ADEME

²  Carbone 4 によるカーボンフットプリントについての研究: 基準となるシナリオ(ルノー 270 dCiタイプの車両、寿命15年、1年1回のオイル交換を実施)を元にした、GHG排出量においての利点に関する数値を挙げた比較研究

³ http://eco-calculateur.aviation-civile.gouv.fr

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