気候変動問題が主要な課題となり、気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)が開催される状況の中、当社では、温室効果ガス排出量の削減において、当社の自動車フィルターソリューションnitiFilter®と他社製品とを比較して、その優れた点を前面に押し出すことを決めました。フランスでは、最終エネルギーの総消費量の3分の1が輸送関連セクターによるものであり(建築業界に次いで2番目)、また、温室効果ガス(GHG)排出のほぼ30%が同セクターによるもので、そのうち95%が道路輸送による排出となっています。よって、輸送関連セクターにおけるGHG排出量の削減は、最も重要な課題となっているのです。nitiFilter®はどんな点において解決策をもたらすのでしょうか?標準型フィルターと比較したカーボンフットプリントは?nitiFilter®は従来のオイルフィルターに比べて排出量が少ないだけでなく、よりエコフレンドリーでもあり、そのカーボンフットプリントによれば、二酸化炭素排出量を大幅に削減できることがわかっています。 エンジンオイルの使用は、間接的にGHG排出に関与します。その生産と寿命で、また、その品質を保持するのに必要なフィルターの生産と寿命でそれに関与することになるのです。 オイル交換で出た廃油と使用済みフィルターは、回収されて特定の方法で処理される必要があります。廃油は、再生されるか、燃焼によりエネルギー活用されます。2012年には、フランスで20万トンもの廃油が回収され、そのうち63%が再生され、残りがエネルギー活用されました¹。 寿命が15年の車両については、このエンジンオイルは少なくとも15回(1年に1回)交換され、その度にフィルター(標準型)も交換しなければならないため、エンジンオイルのカーボンフットプリントはそれだけ増大することになります。 nitiFilter®は、パーマネント・オイルフィルターです。また、不純物をろ過するフィルターと不純物を潤滑回路外に貯めておく清浄器からなるセルフクリーニング式となっています。オイルは汚れず、潤滑油としての特性も保てるため、オイル交換を必要とせず、オイルを節約できます。これを具体的に言うと、廃油量が10分の1になるということになります。その結果、1台の車両のライフサイクルで、標準型フィルターと比べ、90%以上廃油を削減することができます²。このように、nitiFilter®は、オイル使用量を減らし、二酸化炭素排出量を削減することができます。 廃油の量を90%削減 = 温室効果ガス排出量を90%節約 廃油が100%再生された場合でも、カーボンフットプリントによれば、標準型フィルターの方がnitiFilter®に比べてGHG排出量が多いことがわかっています。 nitiFilter®と標準型フィルターの排出量の比較(廃油が63%および100%再生された場合) 以下のグラフは、標準型フィルターシステムに関する、オイル交換数に応じたGHG排出量の増加を示しています。これは、品質検査とメンテナンスの目的で臨時に少数の車両から採取されたサンプルを元にしたものです。 オイル交換の回数に応じた標準型フィルターの排出量の変化 nitiFilter®の排出量の変化 nitiFilter®システムと標準型システムの差は、オイル交換の回数が増え、標準型システムのオイル消費量が増加するにつれて広がっていきます。…